Proposal (JR Version)
AIは果たして理想の移動環境をデザインしうるのでしょうか?
AIがつくった移動体を人は納得して、そして安心して受け入れられるのでしょうか?
本作品はモニターと投票箱から構成されます。モニターにはAIがテキストから生成した未来の移動環境が表示されます。たとえば「未来の電車のデザイン」「痴漢の発生を抑制する画期的な車内デザイン」「無差別殺傷事件を防止する画期的な車内デザイン」などの言葉をキーとして人工知能が自動生成したデザインに対し、鑑賞者は投票という古典的かつ政治的な意思提示システムを用いて、1票をYESかNOに投じます。投票箱は透明な素材で作られており、人々がAIによるモビリティデザインを受け入れるのか否かがリアルタイムに可視化されます。
本作はハンス・ハーケ(Hans Haacke)が1970年に発表した「MoMA Poll」にインスパイアされています。2020年代における権力、つまりAIやアルゴリズム、を支持するかどうかを鑑賞者に問う「AIとの政治学」のささやかな試みです。
クレジット
- アーティスト:脇田玲
- 筐体設計:井上岳
- AI画像生成:吉沢馨
展示
- 脇田玲個展「PROPOSAL」, JAPAN ART BRIDGE, JR旧万世橋駅, 2023